障がい者自立生活センターとは?

【障がい者自立生活センターとは?】

障がい者自立生活センターは、代表をはじめ事務局スタッフの半数以上が障がい者です。
障がい者自身が中心となって運営しています。
権利擁護(アドボカシー)やヒア・カウンセリング、自立生活プログラムや介護サービス等を、障がい者当事者が実施責任者となり、障がい種別を越え不特定多数に行っている事が基本です。
障がいを持つ人の最大の理解者もまた、私たち障がい者自身であり、障がい者である私たちが一番よく知っているという考え方が基本にあります。
自立生活センターが考える「自立」とは、「どんなに重度の障がいがあっても、どこに住むか、いかに住むか、どうやって自分の生活を賄うかなど、自らの人生におけるあらゆる事柄を自分で選択し、自分の人生を自分で決めていくこと」です。
自分の生活<食べ物、娯楽、趣味、悪事、善行、友人等など>すべてを自分の決断と責任でやっていくことにより、時には冒険をし、時には失敗を繰り返しながら主体的に生活を送ることによって学んでいくことです。
このように、地域社会の中で、自分らしく主体的に暮らすことを自立と捉え、その願いを実現するために支援活動を、エンパワーメントの視点に立って行っています。
私たち、「障がい者自立生活センターほっとらいふ」もまた、その考え方に賛同し、自分らしい生活の実現を目指す障がい者のエンパワーメント支援によるサポート活動を行っています。

【設立趣意書】

私は、「自立生活センター」という、障がい者自身が考え、障がい者自身が選び、障がい者自身が決め、 自分の進むべき道(人生)を切り拓き歩んでいる障がい者主体の活動団体があることを、施設(施設生活30年)にいるときにはじめて知りました。
長い間、施設や在宅での庇護や保護の下で生活している障がい者にとって、措置制度という「住む場所・食べ物・限られた生活時間」など、管理された抑圧的生活空間の中で、与えられるままの生活に慣れ親しんできた私にとって、考え方を根底から覆された衝撃がありました。
私の住む地域は、障害者は施設に居るべきと言う施設志向の強い地域にあって、自分の望む自立生活を実現するのは、とても大変な環境でした。
私の住む地域にも、是非、存在してほしいという自立生活センター設立の夢が生まれ、私の胸中にその想いがいっぱいに広がってゆきました。
そして、2005年5月15日に施設を退所、7月1日に「障がい者自立生活センターほっとらいふ設立準備会」として発足しました。