吾輩は『トラ』猫である
一昨年10月20日、吾輩は保護猫として笹原家に引き取られ早、1年と7ヶ月。
何故に連れて行かれるのか、また捨てられヒモジイ生き方をせねばならぬのかと、
爺の車にびくびくとしながら声もださずにブィ~ンと尾花沢にやってきた。
我が輩は体重4,8㎏短足のトラ模様で足の大きい雑種猫。顔だけが愛嬌がある。
爺の館に来て一週間、生まれて初めて獣医なる者に会いワクチンと去勢手術をされた。
エリザベスカラーを付けられ不便そのもの。
爺の顔をジッと見つめ「外して」と訴えるが爺は素知らぬフリ!
不便な身体でスリスリしても「ハイ、ハイ我慢ね」とそっけ無い!くそ~と思った。
一週間後カラーも取り外しスッキリだが、爺は1歩も外に出してくれないし、
出しても胴体リードで繋がれている。
もともと吾輩は野良猫だから室内だけで暮らすのは無理である。
高い所の物を蹴散らし壊し、餌袋もズタズタにしてやった。
爺は「コリャ~!」と怒っていたが、だんだんと「はぁ~」の言葉となってきた。
春になり外が恋しい。網戸が邪魔。4回ばかり網戸破り脱走した。そのたびに張り替えていたが、
流石に爺も諦めて「ハイ、外は自由にどうぞ」と、寒くとも雪が入るともかまわず20㎝位開けておいてくれた。
ゴメンね爺。修理代や余計な暖房費は吾輩の愛嬌で勘弁してね。
ようやく生活も落ち着き、今は体重7㎏のデカ猫で近所では人気者!昼は好きな所で寝てお腹一杯食べて、
夜は爺と一緒に羽毛の布団でスヤスヤ。
夜中に帰って爺のベッドにピょンと飛び乗ると、必ず「グェ」と言われ、雨に濡れてびちょびちょで布団に潜ると
「ちょ~待て」と飛び起きる。「オモシロイ」
朝日と同時に「腹へった」とにゃんにゃん攻撃。それでもだめなら猫パンチで起こす、爺は「ハイごめんなさい」
とご飯をくれるのが吾輩は楽しく嬉しいのだ。
爺、ありがとう。トラは幸せだぞ!
と言ってる気がするのは、猫バカになった私だけが思っているのでしょうね。
私もトラに負けじと元気で人生楽しまねば、、、笹原でした。
投稿日:2025・5・21